ドル高、驚くに当たらない=豪RBA総裁

オーストラリア準備銀行(RBA)のスティーブンス Glenn Stevens 総裁は18日、講演後の質疑応答で、ドル高が続いていることについて、交易条件の大幅な改善を考えれば驚きではない、との見方を示した。

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RBAのスティーブンス Glenn Stevens 総裁

同総裁は、オーストラリアは自国産コモディティ価格上昇の恩恵を多大に受けてきた、と指摘。それに対して、多くの輸入品は価格が下落しており、その結果、交易条件は30年ぶりの水準に改善している、という。
同総裁は「豪ドルが上昇していることに意外感はない」と述べた。豪ドルは18日、0.8783米ドル付近に上昇し、18年ぶりの高値を更新。貿易加重平均ベースでは、20年ぶりの高値水準にある。
一方で同総裁は、豪ドルは対米ドルや対円ではかなり高い水準にあるが、カナダ・ドルやニュージーランド・ドル、ユーロに対してはそれほど高くはない、との認識を示した。 「ユーロ、カナダ・ドルといった他の変動相場制を採用する通貨と比べれば、正常な水準からそれほどかい離していない」と発言。「おそらく、ニュージーランド・ドルに対しては、少し安めの水準にあるだろう」と述べた。

市場関係者は、総裁の発言について、RBAが豪ドル高を過度に懸念していないことを裏付けるものだと指摘。豪ドル高を抑制するために、RBAが過剰に介入することはないだろう、との見方を示している。
ウエストパックの為替担当チーフ・ストラテジスト、ロバート・レニー氏は「一部諸国の中銀は自国通貨高を懸念しているが、RBAが豪ドル高を懸念していないことは明らかだ。その姿勢に変化が出るまで豪ドル高は続くだろう」と述べた。
豪ドルは、総裁発言の直後、一時0.8786米ドル近辺まで上昇、18年ぶりの高値を更新した。年明けからの上昇率は対ドルで11%。主要通貨のバスケットに対しても年初から9%上昇し、20年ぶりの高値水準となっている。
アナリストは、豪ドル高が輸入インフレの抑制につながると指摘。オーストラリア経済は力強く、余剰資源も少ないことから、RBA最大の懸念要因はインフレだ、との見方を示している。

総裁はこの日の講演で、一部のアジア諸国の外貨準備高が必要以上に拡大しており、金融政策にとって問題となり得るとも発言。アジア諸国が、域内貯蓄の多くを自国ではなく、海外への投資に振り向けている現状に疑問を呈した。

7月18日 ヤフー・ニュース(ロイター)

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