流刑囚記録文書が世界記憶遺産に

18~19世紀にイギリスからオーストラリア植民地に送られてきた16万5000人を超える流刑囚の記録文書が、ユネスコの世界記憶遺産に登録された。
文書は、”The Convict Records of Australia” (オーストラリア囚人記録)と呼ばれるもので、80年間(1788-1868)に連合王国から流刑され、後に独立国家オーストラリア連邦を築いた16万5000人の囚人追放の記録文書である。
また、世界初の長編劇映画「ケリー・ギャング 物語」 “The Story of the Kelly Gang “(1906)も登録された。

タスマニア州の文書には、7万5000人の囚人の個人情報、身体的特徴、流刑事由、移送方法、流刑地での流刑制度下の行動などが記録されている。
州政府のデビッド・バートレット David Bartlett 教育大臣は、この記録が世界的な文化的・歴史的遺産として重要であることが公式に認められたとして、「これらの記録は、タスマニアの過去と現在とを結ぶ貴重な絆であり、世界の記憶として、その重要性が認められたことは素晴らしいことだ。この遺産に登録されることは栄誉であり、我が州と我が文書保存館がこのような形で認められることも非常に名誉なことだ」と語っている。

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文書の一例:
1844年1月、ナッチブル Knatchbull は小売店主エレン・ジェイミソンを殺害したとして有罪とされた。残存する最高裁の公判記録には、ナッチブルのニュー・サウス・ウェールズでの流刑生活の様子を記載した警察の報告書が含まれている。

ユネスコの世界記憶遺産登録 Memory of the World Register。こんな制度があること自体、今回のニュースを見るまで知らなかった。
世界史の重要なできごとを世界に知らせるために1997年に創設された制度で、同じユネスコの世界遺産が自然と建造物を対象にしているのに対して、記憶遺産は複製可能な記録物を対象にしている。しかし、世界的にもあまり知られておらず、イギリス、日本などには登録が1件もなく、創設以来の登録件数も、今回のものを含めわずかに158点にとどまっているそうだ。

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